フルミスト点鼻液のご案内
【特徴】
フルミスト点鼻液は鼻腔内に噴射(スプレー)するタイプのワクチンです。
積極的に吸入(鼻ですする)必要はなく、従来のインフルエンザワクチン(不活
性ワクチン)と異なり、針穿刺(せんし)の必要がありません。
フルミスト点鼻液のワクチン接種は、1回分で完了です。(左右それぞれの鼻へ
ワクチンを噴射すれば、終わりです)
不活性ワクチンである従来の注射インフルエンザワクチンの予防接種の効果が
4~5か月程度に対し、生ワクチンであるフルミスト点鼻液は、予防効果が1年
と長く続く点も特徴のひとつです。
【効果】
従来のインフルエンザワクチン(不活性ワクチン)と同等の効果と評価されて
います。
一方で、フルミスト点鼻液は、鼻腔内に噴射する事でインフルエンザウイルスの
進入経路である鼻粘膜に直接免疫を誘導するため、発生予防効果が高いと
されています。
同時に従来の注射インフルエンザワクチン(不活性ワクチン)と同様に血液内にも
免疫を誘導させるので、仮に感染した場合も重症化を抑制できます。
さらに、フルミスト点鼻液は生きたウイルスで免疫を誘導するため、実際の流行株
がワクチン株と異なっても発生を軽減する効果にも期待できます。
【安全性】
すべてのワクチンと共通してアナフィラキシーショックが挙げられます。
一般的な予防接種の副反応が起こる可能性はあります。
生ワクチンだから強い副作用が出やすいということはありません。ただし経鼻投与
の特性上、鼻閉・口腔咽頭痛といった上気道炎症状は、注射インフルエンザ
ワクチン(不活性ワクチン)に比較すると発現する可能性が高いとご認識下さい。
【対象】
当院では、2歳~中学生までが対象です。
【接種時期】
インフルエンザは、例年12~3月に流行し、1~2月にピークを迎えることが多い
ので、12月中旬までにインフルエンザワクチンの接種を終えておくことが
望まれます。
【注意事項】
・軽いインフルエンザ症状が出ることがあります。
・まれに周囲に感染する事もあります。
ご家庭に免疫不全の方がいらっしゃる場合は接種できません。
・インフルエンザの"型"は海外での決定にもとづいているので、国内の注射
ワクチンとは株が異なります。
・鼻閉、鼻汁、鼻出血などがある場合は接種できません。
【接種できない方】
・接種対象年齢以外の方
・明らかな発熱(37.5℃以上)を呈している方
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・ワクチンの成分(鶏卵、ゼラチン、ゲンタマイシン、アルギニン)によって
アナフィラキシーを呈したことが明らかな方
・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方、
および免疫抑制をきたす治療を受けている方
・妊娠していることが明らかな方
【接種要注意の方】
以下のいずれかに該当する場合は、予めご相談ください。
健康状態および体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行います。
その上で接種する場合は、予防接種の必要性、副反応、有用性についての
説明をさせていただき、ご理解・ご同意を得て、注意して接種します。
一方、接種は控えた方がいいと医師が判断した場合は、ご希望があっても接種
出来ないこともありますのでご理解ください。
・ゼラチン含有製剤 又は ゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー
(蕁麻疹、呼吸困難、血管性浮腫等)等の過敏性の既往のある方
・アスピリンを服用している方
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育性障害などの基礎
疾患を有する方
・予防接種で接種2日以内に発熱のみられた方 及び 全身性発疹などの
アレルギーを疑う症状を呈したことがある方
・過去にけいれん既往のある方
・過去に免疫不全の診断がなされている方、及び 近親者に先天性不全症の
者がいる方
・重度の喘息を有する方、また喘鳴の症状を呈する方
・鶏卵、鶏肉、その他由来のものに対してアレルギーを呈するおそれのある方
【接種後の注意】
・接種後30分間は、アナフィラキシーなどの急な副反応が起こることがあります。
医師とすぐに連絡が取れるようにしておきましょう。
・接種当日は、入浴して差し支えありません。
・接種当日は、いつも通りの生活をしても構いませんが、激しい運動は
避けましょう。
・接種後1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な接触は避けて下さい。
・フルミスト点鼻液接種時に医師が必要と認めた場合は、他のワクチンも
同時に接種する事ができます。他のワクチン接種を希望される際は、
医師にご相談ください。
料金や接種方法
● 金額 7,700円 ※接種は1回のみ。
●予約の開始 :10/15(火)15時から
●フルミスト接種日 :10/22(火)から
フルミストの問診表
フルミスト専用の問診表です。当日窓口でもお渡しできます。
注射インフルエンザワクチン(不活性ワクチン)を希望される方へ
注射インフルエンザワクチン(不活性ワクチン)を希望される方は、
インフルエンザ専用ページをご覧ください。